睡眠障害(不眠症)について(その27)

前回の(その26)では、睡眠障害に有効な必須アミノ酸の一つであるトリプトファンについて考えました。今回は、睡眠障害を別の面から考えてみたいと思います。眠れなくなる原因の一つには、身体に何か具合の悪いことがあって眠れない、ということがよくありますね。たとえば、怪我をしたり、何かの手術を受けた後での痛みがあれば眠れません。または、身体が痒くても眠りの質は悪くなってしまいます。ここでは、そういう原因ではなくて、よく知られているけれども、適切な治療を受けていないような場合の病気を取り上げてみましょう。
その中の一つには、『ムズムズ脚症候群』があります。これは文字通り、寝ている間に脚がムズムズしたり、しびれたりして、眠れなくなります。そして、このような症状がでますとお医者さんに診てもらうことになりますが、残念ながら、現在の医療の治療では、これといった決定的な治療法がありません。しかし、漢方薬やサプリメントの中には、この症状に有効なものもありますので、検討してみるといいかもしれません。
あと一つの方法は、栄養の面から考えることです。ムズムズ脚は、当然、神経の知覚過敏の状態ですから、ある種の栄養素が不足しているために、この症状が出ることもあります。お医者さんに診てもらいますと、クスリの処方になりますが、いまのところ決定的な効果は期待できません。
もう一つの面は、ストレスの解消です。強いストレスの状態が長く続きますと、自律神経が興奮状態になり、交感神経優位の状態になって、知覚過敏になりやすくなります。こういう場合には、ストトレス解消の方法が効果がある場合もあります。ご自分でいろいろと試してみて、自分に合ういい方法を見つけていきましょう。
次の病気は、『睡眠時無呼吸症候群』です。この病気は、名前の通り、病気ではなくて、『症候群』ですので、いくつかの原因が重なっている場合が多いのです。この病気をお医者さんで診てもらいますと、口にマウスピースを入れたり、呼吸を助ける吸入器を装着されたりします。この方法は、それはそれで有効ですので、治療の一つとしてはいいのですが、とうぜん、根本的な治療にはなりえませんので、長く続けなくてはなりません。そういう場合には、自分の力で、のどの筋肉を強くするようなリハビリテーションが役に立つこともあります。
次回では、そのことについて考えてみましょう。

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神戸北ストレス科学研究所

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