指導方法

指導方法

指導する目的が、『ストレスの解消を通じて症状を改善する』ということにありますので、指導内容も、『ストレス解消法』が主なものとなります。それらの中から、科学的に充分に検証されていて、効果が大きくて、しかも、ご自分が独りで毎日毎日、実践しやすいものを選んで指導致します。

①腹式呼吸法

腹式呼吸法は、皆さまもよくご存知のとおり、健康によいことは、よく知られております。一般的に、呼吸法は自律神経系を安定させる効果があります。特に、腹式呼吸法は効果があります。ストレスが強い状態が続いていますと、結果的に自律神経系が乱れやすくなりますので、呼吸法で自律神経系を調えることが役に立ちます。効果的な呼吸をすると、自律神経系が安定することは、『心拍変動(HRV)』の研究からも明らかになっています。『心拍変動の効果』につきましては「自律神経をコントロール!HRVとは」をご参照ください。

その他に、呼吸法の重要な要素は、酸素(O)を体内に取り込み、と同時に、窒素(N)も取り込みます。酸素は、体内でエネルギーのもととして働きますし、体内電気の発生源となります。窒素は体内で、『一酸化窒素(NO)』となって、血管をゆるめる働きをしますので、とても重要な要素です。さらに、呼吸をすることによって、体内で発生した『二酸化炭素(CO2)』を排出することによって、体内のペーハー度(PH)を安定させます。体内のCO2濃度が高くなり過ぎますと、体液が酸性に偏りやすくなりますので、非常によくないことになります。これらのことは、あまり知られていませんので、充分に注意しましょう。

さらに詳しくお知りになりたい方は「自律神経を整える正しい呼吸法は意外と難しい」「自然治癒力を増す呼吸」 をご参照ください。

②筋弛緩法(漸進的筋弛緩法)

日ごろの生活の中では、ストレスは主に心理的な要因からうまれます。ですので私たちは、ストレスを心の問題としてしかとらえません。しかしストレスは、身体にも大きな影響を与えます。それは、筋肉を緊張させるということです。一方で私たちは、ストレスで緊張した身体の筋肉の状態について、気づかないことが多いのです。そこで、筋肉を緩めて筋肉の緊張を緩和すると、心理的にもリラックスできるのです。そのための手法の一つが、『漸進的筋弛緩法』です。さらに詳しくは「リラックス法リーフレット」をご参照ください。

③自律訓練法

自律訓練法は、身体を動かさずに、身体と心をリラックスさせる方法です。やり方はすごく簡単ですが、簡単なわりには、リラクセーションの効果はとてもあります。詳しくは「リラックス法リーフレット」の中の2ページ目の『自律訓練法』をご参照ください。

④認知行動療法

認知行動療法は、私たちの考え方のクセを修正して、ストレスをうまく処理できるようにするための方法です。もともとは、『うつ病』の治療法として開発されましたが、現今ではいろいろな心理的なトラブルの解決法として利用されています。詳しくは「認知行動療法とは」 をご参照ください。

⑤バイオフィードバック法

『バイオフィードバック』とは、身体に現れるいろいろな生理的な現象(体温、血圧、心拍数、呼吸数など)を、機械的にグラフなどに変換して、目で見える形にする方法です。被験者は、そのグラフ等を見て、自分の身体の変化と心理的な影響に気づくのです。上記の①『腹式呼吸法の心拍変動(HRV)』は、『呼吸数と心拍数との関係から、自律神経系を調える方法である心拍変動(HRV)』を採用しています。これはバイオフィードバック法の一つです。自分の目で、『呼吸数と心拍数の変化』を見ながら、自律神経系の状態を確認します。

図では、高い山が4つありますが、これが心臓の拍動を表しています。ご覧のように、心拍の間隔は、1回ずつで変化します。呼吸の深さがそれを変化させていますが、その関係をコントロールしているのが、『自律神経系』です。『息を吐く時』は心拍はゆっくりになります。『息を吸う時』には心拍は速くなります。このような関係で、呼吸をしっかりとすることが、自律神経系を安定させてくれるわけです。

⑥森田療法

森田療法は、森田正馬(もりたまさたけ)博士が開発した治療法です。森田博士は、『東京慈恵会医科大学』のお医者さんでした。100年近く前の当時において、『神経症 (現在は不安障害) 』と呼ばれていた病気の治療には、『あるがまま』の姿勢が重要である、と説きました。『あるがまま』という観点に立てば、『不安を感じたり、緊張したり、恐怖を感じるのは、動物の自然な反応であるから、それをそのままに受け入れる』、というのが基本的な考え方です。

⑦栄養療法

この数十年の間で、『病気と栄養素との関係』の研究が、ものすごく進んできております。その背景には、私たちの食生活が大きく変わり、昔の栄養摂取と、現今の栄養摂取の状態が、まったく違ってきている、ということがあると考えられます。

しかしながら、そういう背景につきましては、通常の医療機関での治療には、まったく反映されておりません。その結果、病気がなかなか治らない、ということになっている場合もあります。ですので、ご自分の栄養状態をしっかりと見直してみる、ということが治療上、とても役に立つことがあります。場合によっては、食事を変えることで、治りにくい病気が治る、ということも報告されています。

腸内細菌
脳と腸とは、『脳腸相関』という関係があり、密接につながっていることが知られています。特に近年は、腸内細菌の研究が盛んになり、精神的な病気の治療においても、ますますその重要性が分かってきました。日常の生活では、『発酵食品』を適度に摂取することが役に立ちます。

三大生命鎖 〚糖鎖・タンパク質・核酸(DNA)〛
私たちの身体が各種の栄養素で構成されていることは、どなたもご存知の通りです。その中でも、『三大生命鎖』と呼ばれている、『タンパク質』、『核酸(DNA)』、『糖鎖』は特に重要なものです。『糖鎖』は、文字通り、『糖』の成分で、身体の中で重要な働きをしていることが知られてきました。そして、現代人の身体には不足していることが多いことが、各種の病気の一因であることも分かってきました。これらの要素をしっかりと摂取することが大切です。
糖鎖について詳しくは「糖鎖を中心に生命科学を探究する」をご参照下さい。

分子整合栄養医学   
アメリカで発達した研究です。近年は日本でも採用しているお医者さんが増えてきました。考え方は、上記の栄養療法と同じですが、医学的な研究に基づいて、病気についての効果が明確にされています。精神的な病気との関係が明らかにされてきました。詳しくは「分子整合栄養医学協会HP」をご参照下さい。

狩猟農耕民族食
この考え方は、アメリカのTerry Wahls医師が、自分の病気 (「多発性硬化症」という、自己免疫疾患で難病の一つ) を自分で治そうと研究した過程で見つけた方法です。基本的には、『人類が大昔から食べているものが、現在の生活にも絶対的に必要、かつ、不可欠である』、という主張です。中でも、ビタミン類、ミネラル類の摂取の重要性が論じられています。詳しくは「ミトコンドリアに気を配ろう | テリー・ワールス| TEDxIowaCity」をご参照下さい。

神戸北ストレス科学研究所

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