認知行動療法について(その43)

前回の(その42)では、睡眠障害の人が、『また、今夜も眠れないのではないか ? 』、と心配になり、それが原因で眠れなくなるのではないか、との相談でした。この場合には、眠れないのではないかな、と心配したことが、ほんとうに実際に起こるかどうかの検証から始めましょう。
まず、考えられるケースは、
『1』眠れないのではないかな、と心配はしたが、実際には、そうでもなくて、比較的眠れた、というケースです。この場合には、認知行動療法的には、絶好のチャンスです。つまり、この相談に来た人は、過去の経験、この場合には、不眠症ですが、がもとで、予期不安が強くなり、また、今夜も眠れないのではないかな、と過剰に心配したわけですから、『あなたが心配するほどには、眠れなくはなかったですね。もっと、ご自身に自信をもって、うまくいくことを信じましょう !!』、と激励しましょう。このように、うまくいくことをたくさん経験することで、『自己肯定感=やれば、自分でも出来るんだという自信』が高まってきます。このように自己肯定感が高まってきますと、いろいろな病気を治すための自己治癒力が強くなってきますので、病気がドンドン、良くなりやすいのです。当然、逆に、『何をやってもうまくいかない』、という経験が多くなると、悪い方向にいきやすくなります。つまり、病気が治りにくいのです。次のケースは、
『2』心配したとおりに、やはり、夜になったら良く眠れなかった、というケースです。
次回は、『2』のケースを考えてみましょう。

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神戸北ストレス科学研究所

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