睡眠障害(不眠症)について(その38)

前回の(その37)では、ストレッチが睡眠に効果があることをご説明しました。今回はもう少しこのことについて考えてみましょう。普通に考えますと、ストレッチと睡眠の関係は、ほとんどの人が思いつかないと思います。それは、通常のストレッチは、身体の筋肉を柔軟にして、運動能力を高めるという目的で行われますので、ストレッチをしたからといって、睡眠が良くなるとは、だれも思いません。もしもストレッチをすることで睡眠がよくなれば、それは、ストレッチをしたことによって、適度に疲れたから、そのことが睡眠に効果があったのだろう、と考えてしまいます。
そのことはそれで、一つの要因としては正しいのですが、じつは、もう一つ、もっともっと、重要な理由かあります。それは、ストレッチをすることによって起こる、血流の変化です。つまり、ストレッチをすると、筋肉が緩んで、全身の血流が良くなります。そうすると、身体の中での血液の分布が筋肉の部分に行きやすくなり、その分、脳への血流が少なくなります。脳への血流が少なくなれば、脳は鎮静状態になりやすくなりますので、そのことが眠りを誘う、ということになります。
睡眠が悪くなる原因はいくつか考えられますが、大きな原因の一つは、日ごろのストレスなどで、脳が興奮状態になっていることでしょう。脳が興奮状態であれば、当然、脳内の血液が多くなっているので、脳は興奮状態になって眠ることが難しくなります。
このような時のストレッチは、身体の中でも出来るだけ大きな筋肉をストレッチするのが効果があります。それは、背中の筋肉、おなかの筋肉、太腿の内側と外側の筋肉などです。そして、ストレッチをする時間は、一回当たり、20分ー30分かけて、出来れば、夜寝る30分~1時間前にするのが効果的です。
たぶん、すごい効果があると思いますので、ぜひ、試してみて下さいね。

 

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神戸北ストレス科学研究所

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