前回の(その33)では、『胸式呼吸法』について考えてみました。身体に必要な酸素を取り込むためには、『胸式呼吸法』が適していると書きました。それでは、効果的な胸式呼吸をするためには、どのようにしたらいいでしょうか ? まず、私たちは呼吸をするためには、肺が広がったり狭まったりしなくてはいけません。肺は、ご存知のように、肋骨の中に入っていますので、肋骨の中の肺が膨らんだりしぼんだりするためには、肋骨が柔軟に広がったり狭まったりしなくてはいけません。
そのためには、肋骨の周りにある、いわゆる、〖呼吸筋〗という筋肉群を柔軟にしておかなくてはなりません。呼吸筋が収縮していて、硬くて動きが悪いと、いくら空気を吸い込んで肺を広げようとしても、肺が広がりませんんので、空気を吸う量が少なくなります。逆に、呼吸筋が柔軟で柔らかいと、空気を吸った時に肺が広がりやすいので、空気をたくさん吸い込むことができます。
それでは、呼吸筋を柔軟に柔らかくするためにはどうしたらいいでしょうか ? それは比較的簡単にできます。一番簡単な方法は、両手の指で、肋骨と肋骨の間の筋肉をマッサージして、揉みほぐすことです。最初からあまり強くマッサージをしますと、後で痛みが残ったり、揉み返し(揉んだあとで、揉んだところが痛んだり凝ったりすること)が出たりしますので、無理をしないで毎日毎日、少しずつ、揉みほぐしていきます。肋骨は背中のほうにもありますので、自分で届く範囲で、背中もマッサージしましょう。
次には、呼吸筋のツボをマッサージします。呼吸筋のツボは、鎖骨と肩の骨の付け根にある、『中府』というツボです。『中府』のツボは、右手の指で、左肩と鎖骨がぶつかる(交わる)つけ根のところの『くぼみ』です。ここを右手の指で柔らかく揉みほぐしていきます。そうしますと、ツボの周囲の筋肉が柔らかくなって、呼吸がしやすくなるのが分かります。
それでは次回は、胸式呼吸法の具体的なやり方をご紹介致しましょう。





