ストレスについて(その12)

前回の(その11)では、ストレスと病気・身体の症状について考えました。
今回は、ストレスと深い関係があるといわれている病気について考えてみましょう。普通、私たちは、身体に現れる症状、つまり、身体の病気になりますと、その悪くなっている部分、たとえば、おなかが痛い時には、おなかそのものに何らかの異常があるので、おなかが痛いのだ、と考えます。
同じように、腰が痛いと、腰の骨とか軟骨、筋肉、靭帯、腱に何らかの異常があるので、腰が痛いのだ、と考えます。たしかに、痛い部分の組織に何かの異常があれば、とうぜん、その部分が痛みますが、組織そのものには何の異常もないのに、痛みが出る場合があります。
問題は、この時に、その痛みをどのように理解して、治療をしていくか、ということにあります。このような症状が出た時には、多くの場合には、『心身症』という考えが適用されます。心身症は、文字通りに、心と身体が関係している病気という意味です。
ところが、信じられないことですが、ふつうの病院のお医者さんたちは、この心身症という病気の概念を知らない時が多いので、適切な治療を受けられないのです。たとえは、腰が痛い場合に、最近はよく、『レントゲンを見ても、CTを見ても、腰は何処も悪くないよ。頭が痛みを覚えているので、腰痛がでるのです。ストレスをなくしましょう。』、というようなことで処理されてしまいます。
そうではなくて、この心身症の概念を知っているお医者さんだと、他の治療法をしてくれる可能性があります。多くの病気に接した場合に、この心身症の概念を知っていると、治療上、すごく役に立ちますので、ここで、ぜひ、この『心身症』について理解をしておいて下さい。
ではまず、次回で、心身症とよばれる病気には、どのような病気があるかについてみてみましょう。

関連記事

神戸北ストレス科学研究所

電車・バス:神鉄「岡場駅」下車。「東有野台」行、「有野台4丁目」下車。
お車:「有馬街道」の「五社北」交差点から5分。「岡場駅前」交差点から6分。

兵庫県神戸市北区有野台 3-18-2
固定電話:078-987-5759
携帯電話:080-6161-9580

最近の記事

PAGE TOP