睡眠障害(不眠症)について(その15)

前回の(その14)では、自律訓練法の腕の練習をしました。今回も続けていきましょう。自律訓練法は、簡単な方法ですが、まずは、ストレス解消にはかなりの即効性があります。ストレスが軽くなってきますと、とうぜん、睡眠もよくなってきますので、取り敢えず、皆さまは、この説明を読みながら実践してみて下さい。
次のステップでは、(利き腕である)右腕の力を抜いた後では、次は、左腕から力を抜くようなイメージをする練習に入ります。この時も右腕と同じように、『なんとなく、(利き腕の反対側の)左腕に注意を向けておいて、左腕が重たい』、と心の中で繰り返します。このように、何となく注意を向けて繰り返す。というところが自律訓練法ではとても大事なポイントになります。
このようなやり方を、自律訓練法では、『受動的注意集中』とよんでいます。受動的とは文字通りに、あくまでも受け身の感覚で注意を向ける、という意味です。つまり、自分から積極的に腕に意識を向けるのではなくて、ただ何となく、無意識的に注意を向ける、ということが大切です。このことは、何を意味しているかといいますと、自律訓練法は、脳の解放を目的としていますので、出来るだけ、脳は使わないで、脳を自由にしてあげる。という目的があるからです。
これで、右腕と左腕の両腕から、『力が抜けて、重たいという感覚が感じられるようになりました』。
もう一つ、ここで注意するポイントがあります。それは、『右腕と左腕の両腕が重たい』、と繰り返すときに、『重たくなれ、とか、重くなる』、という言い方をしない、ということです。ただ単に、『腕が重たい』と繰り返します。これも、受動的注意集中の考え方の一つで、あくまでも、重たいという状態を表す言葉によって、脳が変化して、腕に重たい感じを感じるようにしていく、ということです。このように、脳がかるーい感じを感じ始めますと、ストレスが解放されて、次第に、睡眠状態に入っていくことが出来ます。
そうすることで、睡眠障害(不眠症)に効果がでてきます。次回は、続けて次のステップに入っていきましょう。

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神戸北ストレス科学研究所

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