前回の(その21)では、ストレスが脚の筋肉に現れて、左右の脚の長さが違うこともある、というお話しを致しました。そういう場合には、物理的に力を加えて左右の長さを整えると、ストレスが緩和されるのです。
このように、筋肉にストレスが現れることはよくあることです。ストレスが身体に現れやすいのには、身体の部分によって違いがあります。
ストレスが良く現れやすい部分は、人によってもだいたい同じ場所が多くて、(1)肩甲骨の周りの筋肉、(2)首と肩の筋肉、(3)こめかみの筋肉、(4)顎の筋肉、(5)頭の表皮の筋肉、(6)足の裏(土踏まず)の筋肉、です。
ですので、ご自分でこれらの筋肉を触ってみて、硬くなっているなあ、押したり揉んだりすると痛いけど気持ちがいいなあ、と感じる時には、その部分にストレスの反応が現われている、と考えて間違いがありません。
これらの場所は、いわゆる『ツボ』になっいるところが多くて、押したり揉んだりして気持ちがいい場所は、だいたいがツボの場所と一致しています。ということは、昔の人たちは、自分で気持ちよく感じるところに何か、身体の反応が現われているということを経験的に知っていたのです。
どなたもご経験をお持ちだと思いますが、ストレスが強いと眠りにくくなります。ので、眠りを良くするツボを知っていると、とても役にたちます。一つ一つのこまかいツボは別の資料で調べていただくとして、だいたいの目途としては、『首筋から背中にかけて、背骨を挟んだ両側の太い筋肉が凝っている』、という場合が多いのです。ですので、眠りにくい時には、背中の首筋から、背骨の両側を揉んでほぐすと、気持よく眠れることがあります。背中は自分では揉めませんので、小さいボールか何かを背中に当てて刺激をして下さい。試してみて下さい。
