ストレスについて(その11)

前回の(その11)では、アメリカのリハビリ医師である、ジョン・サーノ医師の、『TMS=緊張性筋炎症候群』についてご紹介しました。サーノ医師は、1991(平成3)年に、『HEALING BACK PAIN : The Mind-Body Connection』という本を出版しました。日本語の翻訳書の題名は、『サーノ博士のヒーリング・バックペイン 腰痛・肩こりの原因と治療』です。
この本の中(ⅲ~ⅳページ)で、サーノ医師は、腰痛などの身体の痛みを訴えている患者たちの痛みの原因は、『この痛みは骨ではなく主に筋肉が、特に首や肩、腰、臀部の筋肉が関係しているのだとわたしは気づいた。(中略)ならば、この患者たちの筋肉の痛みも、心の緊張からきていると考えられないだろうか ? 』、と仮説を立てて、これを『TMS=緊張性筋炎症候群』と名付けました。
そして、この仮説に基づいて治療を進めた結果、多くの良好な結果が得られたのです。痛みがでる原因の一つは、筋肉の酸素不足であり、それを解消するには、自分の痛みを引き起こしているこのメカニズムを理解するようなプログラムをトレーニングするのが効果的だと説明しています。
そして、そのやり方を、同書の102ページで説明しています。
つまり、多くの痛みの原因は、心理的な緊張によって筋肉が酸素不足になり、そのために痛みがでているのだ、という考え方です。このように、強いストレスが長く続くと、身体にも症状が現れますので、逆に考えますと、その時の症状がストレスによるものであるということを知っていれば、自分でストレス対応ができる、ということになります。
次回でも、もっと、ストレスと身体の症状について考えてみましょう。

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神戸北ストレス科学研究所

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