睡眠障害(不眠症)について(その2)

今回からは、なぜ、睡眠障害(不眠症)がおきるのかについて考えてみましょう。もともと私たちは、朝から夕方までの明るい間は活動して、夜になって暗くなると眠る、という生活パターンになっています。これは、古来から、太陽が昇って明るくなれば、活動を始めて、夜になって暗くなれば、活動をやめるということから始まっています。そうして、長い間に培われた、そういうリズムが身についてきたわけです。こういうリズムを、『サーカディアンリズム』といいます。
しかし、現今の文化的な生活が始まってからは、夜になっても眠ることが出来なかったり、朝起きる必要がなくなったりして、生活のリズムが大きく変わってしまいました。それに伴って、サーカディアンリズムが狂ってきて、夜になっても眠くなくなり、朝になっても、起きられなくなったりします。
また、脳の働きから、眠るということを考えてみますと、眠る時には、脳神経が鎮静化して、眠りやすくなりますし、朝起きる時には、脳神経が覚醒して、目覚めます。しかし、夜になっても、脳神経が鎮静化しないで覚醒したままだったり、朝になっても、脳神経が覚醒しないで鎮静化したままだったりしたら、朝目覚めることが出来ません。そういう生活が長く続くと、睡眠状態が悪くなって、睡眠障害(不眠症)になってきます。
さらには、眠るためには、脳内に『眠るための神経伝達物質』が分泌されなくてはなりませんが、その神経伝達物質がうまく作られなくなると、これも睡眠障害(不眠症)の原因になってしまいます。
次回も、もうすこし、何故眠れなくなるのかについて、考えてみましょう。

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神戸北ストレス科学研究所

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