認知行動療法について(その19)

前回の(その18)では、サラリーマンであるあなたが、会社で上司から、『君は能力がない人間だ!!』、と叱られて、大きなストレスを感じた、という場面を想定して考えました。
ここで、認知行動療法としての基本的な取り組み方についてみておきましょう。認知行動療法では、このようなことが起きた時に、あなたが、『自分はこの仕事についての能力がないので、すべてのことについても能力が低いのだ』、と考えてしまう、そういう考え方に焦点をあてて取り組んでいきます。
今回の仕事のことで上司に叱られたのは、その時の一つの仕事について叱られたのであって、あなたのすべてについて否定されたのではないにもかかわらず、自分は能力がない人間だ、と決めつけてしまう、そういう考え方がストレスを大きくした、ととらえます。
つまり、『一度叱られたことを、自分の人間全体にひろめて、自分のすべての能力を低くみてしまう』、という捉え方が、日常的に、あなたの考え方のクセになっているのであれば、この考え方のクセを修正すれば、ストレスが軽くできるので、そういう面を見直しましょう、と取り組んでいくのです。
そして、そういう考え方を、ドリル式にトレーニングして見直していくことが、次に同じようなことが起きた時にストレスを軽くするのに、大いに役に立ってくるのです。
このような考え方を、認知行動療法では、『過度な一般化』、とよんでいます。

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神戸北ストレス科学研究所

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