ストレスについて(その45)

前回の(その44)では、ストレスが原因で発症する病気について考えていました。ストレスが原因で発症する病気には、『1』心の病気として現れる場合。『2』身体の病気として現れる場合。『3』心と身体との両方の病気として現れる場合。このような3種類の現れ方があることをご紹介しました。今回は、心と身体の両方に現れる場合を考えてみましょう。
この場合には、前にも書きましたが、私たちの注意が、身体の病気のほうにいくことが多いのです。たとえば、腰が痛くて、痛みが何年も続いているような時には、腰の骨に何かの異常があるのではないかな、とか、椎間板に異常があるのではないかな、と疑います。しかし、骨の治療を受けても、いっこうに良くならない、ということがよくあります。このような時には、ストレスが原因の一つかもしれないと疑って、ご自分の最近のストレス状況を見つめ直してみると、案外、いいヒントが見つかるかもしれません。
腰痛について深く研究したお医者さんで、アメリカ人の、John Sahnoという人がいます。この人は、アメリカのリハビリテーションのお医者さんですが、自分が診療している患者さんの腰痛の原因をことこまかく調べた結果を、『ヒーリング バックペイン』という本の中に書いています。そして、多くの腰痛患者さんが、ストレスが原因であるということに気付きました。そして、ストレスをうまく処理することによって、腰痛を劇的に改善させたのです。Sahno医師によりますと、遠く離れている患者さんは診察ができませんので、自分が書いた本を読むように薦めて、患者さんが実際に読んだら、本を読むだけで、長い間苦しんできた腰痛が治ってしまった、という例を紹介しています。
単にこの話しを聴くだけでは、そんなアホなことがおきるわけがない、と考えてしまいますが、人間の心と身体の密接な関係を理解していけばいくほど、この例も理解できるようになってきます。逆に言いますと、このような例を完全に理解できるようになれば、もうあなたは、ストレスによるいろんな病気にはかからないだろう、と思われてもいいのではないでしょうか ?
それでは、次回からは、Sahno博士の腰痛治療法をご一緒に調べてみましょう。

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神戸北ストレス科学研究所

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