前回の(その57)では、認知行動療法に入る前の準備項目(作業)についてお話しをしました。一般に、認知行動療法はその効果がよく知られているために、安易にこの方法を適用されてしまいますが、じつは、認知行動療法には適用の『コツ』があります。それは、『準備が大事だ!!』、ということです。言い換えますと、この方法が合うか合わないかを、事前に充分に見極めておく、というのが、この方法が成功するかしないかの別れ道になります。ということで、皆さまも、認知行動療法をされる場合には、『自分には、この方法が合うのか、合わないのか』、をご自分でよくご確認なさって下さい。もしも、自分に合いそうもない場合には、あらためて、他の合いそうな方法を探す必要があります。
さて、前回の(その57)では、準備の一つとしての『自律訓練法』をご紹介していました。なぜ、認知行動療法をする前に、自律訓練法をしておくと効果があるかといいますと、自律訓練法は、身体と心をリラックスさせることによって、脳の働きを柔軟にするからです。認知行動療法は、ご存知のように、考え方を自分に都合のいいように変えることによって心理的な問題を解決する方法です。ですので、自分で自分の考え方を変えることができないと駄目なわけです。したがって当然、自分のアタマが柔軟でなければ、考えを変えることができません。というわけで、認知行動療法を始めるときには、まずは、自分のアタマを柔軟にしておいて、考え方が変わりやすくしておくのが役に立つわけです。
それでは次回は、自律訓練法をするために、(その57)の続きをご説明していきましょう。






