前回の(その42)では、ストレスが病気として現れることについてお話しをしました。今回は、ストレスが原因の病気が、身体と精神的な面との、両方に現れる場合についてご紹介しましょう。この場合には、話しが少し複雑です。病気としての症状が出てきますと、私たちは、お医者さんに行くことになります。その時には、身体の病気は、内科とか整形外科とか、症状に合わせた科を選びます。同時に、精神的な症状の場合には、精神科とか、心療内科に診てもらいます。
ということになりますと、身体の症状と、精神的な症状を、別々のお医者さんに診てもらうことになって、二つの症状が独立した、単独の、別々の病気として治療されることになります。ここで、診ていただくお医者さんが、いわゆる、〖心身症〗の知識を持っておられる場合には、安心して、正確な治療を受けることができますが、もしも、そのお医者さんが、〖心身症〗のことをご存知でない場合には、大きなトラブルになってしまう可能性があります。
私の経験では、次のようなことがありました。ある女性ですが、40才代の方で、身体に痛みが出てきました。夜も眠りにくく不眠症で、精神的にもスゴク不安定で、うつ病のような状態になりました。面倒をみて世話をしているお姉さんに、毎日のように、『死んでしまいたい、もう生きていたくない』、と訴えて、お姉さんもホトホト困り果てておられました。この患者さんは、身体が痛いのは、身体そのものにどこか痛みを出す原因があるに違いない、と考えて、整形外科、外科、ペインクリニックを受診しました。しかし少しも良くならないどころか、だんだんと症状が悪くなる一方でした。
そこで、私のところに相談に来られましたので、私の知り合いの心療内科の先生を紹介したところ、その先生を受診しました。そこで言われたのは、〖あなたの病気は、線維筋痛症です〗、という診断でした。しかしながら、残念なことに、その患者さんはこの診断を受け入れないで、相も変わらずに、整形外科やペインクリニックを受診し続けたのてした。
この続きは、また、次回にご紹介致します。







