認知行動療法について(その54)

前回の(その53)では、会社でものすごく怒りっぽい上司の部下になったあなたが、いつものように仕事上のことで、こっぴどく怒られた、という想定で話しを進めています。今回もいつものように、上司があなたを怒っています。この場合には、『また、いつものように怒っているな!!』、と冷静に判断して、この上司の言葉に振り回されないようにしたいものです。しかし、人間は誰でも、褒められるのはいいですが、やはり、怒られるのはイやなもんです。ので、なんとかして怒られた時の気分をうまく落ち着かせたいものです。
このような状況では、『こんな上司の部下になったのは、運命のいたずらだから、そのうちに、上司か自分か、どちらかが部署が換わるのを待っていよう!!』、と考えて、気持ちを落ち着かぜることが効果があります。
しかしながら、問題は、そうこうしているうちに、自分がまいってしまって、体調を崩したり、精神的に不調になることだけは避けねばなりません。こうなってきますと、認知行動療法だけでは対応ができなくなってしまいます。それではどうしたらいいのでしょうか ?
こういう場合にはやはり、『有効なストレス解消法』を実践することが勧められます。ご存知のように、ストレス解消法はいろいろとあります。しかし、よくいわれているように、『仲の良い友達と、お茶を飲んでうっぷんを晴らす』とか、『気分転換になるように、散歩をしたり、遊びに行ったりする』、というような方法は、あまりお薦めできません。
何故かと言いますと、それらの方法はいずれもみな、『一次的な気分転換にすぎない』からです。その証拠に、それらのことをした後ではまた、もとのイヤーな気分に逆戻りするからです。つまり、そのようなやり方では、脳は一つもストレスを解消していないわけです。
このような場合にはなんと言っても、『自律訓練法』がおすすめです。自律訓練法は、医学的にも充分に研究されていて、ストレス解消の効果だけではなくて、他にもいろいろな有効な結果が報告されています。それでは、次回では、この『自律訓練法』についてご説明していきましょう。

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神戸北ストレス科学研究所

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