睡眠障害(不眠症)について(その30)

前回の(その29)では、睡眠障害の原因をいくつか考えてみました。睡眠状態が悪くなると、普通の場合には、お医者さんで診てもらいます。お医者さんはまず、睡眠障害の原因を考えます。真っ先に考えることは、『何故、睡眠が悪くなっているか ? 』についてです。その時には、お医者さんは、この睡眠障害が、『一次的なものか ? 』、『二次的なものか ?』を考えます。
『一次的』というのは、睡眠障害が単独で起こっている場合です。つまり。他には何の原因も考えられないのに、睡眠だけが悪くなっている、という状況です。この場合は当然、睡眠のことだけを治療の対象にすればいいわけですから、比較的、治療は簡単です。
そうではなくて、『二次的な睡眠障害』は、睡眠を悪くするような何か他の原因がある場合には、当然、その病気を治療することから始めます。このような場合によくある病気は、『うつ病』、『ムズムズ脚症候群』、『睡眠時無呼吸症候群』、『その他の症状、たとえば、痛みがあるとか、痒いとか』です。この場合には、それらの病気の治療が最優先されますので、取り敢えず、睡眠薬などの対処療法で治療をします。その間に、これらの病気の治療をします。
ここでは、『一次的な睡眠障害』を取り上げてみます。睡眠を悪くしている他の病気がないわけですので、原因は、前回の(その29)に書いたような原因が想定されます。そのうちの一つである、『脳が興奮状態になっているために、眠れない』、という場合です。
この場合には、まず、脳の興奮状態を解消しなくてはなりませんので、リラクセーション法などの脳と身体のリラックス法から入ってくと効果が得られやすいのです。睡眠が悪くなりますと、どうしても、眠ろう眠ろうという気持ちが強くなって、却って逆に睡眠を悪くしてしまうことがあります。そういう場合には、まずは、身体をリラックスしていくと、それに伴って、脳もリラックスして、その結果としても、眠りやすくなってきます。
次回は、その方法について考えてみましょう。

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神戸北ストレス科学研究所

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