認知行動療法について(その47)

前回の(その46)では、睡眠を良くするためには、ストレッチ体操がとても効果がある、というお話しをしました。このような話しをお聞きになると、睡眠とストレッチ体操が、なんで、関係があるんだと、疑問に思われる方もおられるでしょう。前回も書きましたが、認知行動療法を始める前の導入段階でも、これと同じような手続きが必要となります。
つまり、いろいろな精神的・心理的な病気の治療に、なぜ、認知行動療法が効果があるのか、ということを理解することが、何よりも大切な要因となります。
さて、睡眠とストレッチ体操との話しに戻りましょう。睡眠がしにくいという状態になるのには、いろいろな理由が考えられますが、そのうちの一つには、『脳が興奮状態である』、という場合もあると思います。脳が興奮状態にあるということは、簡単に言いますと、脳の働きが高まっていて、脳に血液がたくさん巡っている、ということです。このような場合には、身体は疲れていて、眠りたいのだけど、頭がキンキンと冴えてしまって、眠ることができない、というようなことが起きてきます。どなたも何回かは経験しておられることでしょう。
こんな時には、対応の仕方は、ただ一つです。それは、脳の血液を少なくして、血液を脳から身体の他の部分に廻してやればいいわけです。
そのための方法はいくつかありますが、誰でもが簡単に出来て、比較的効果が表れやすいのが、ストレッチ体操です。では、ストレッチ体操をすると、なぜ、眠りやすくなるのだろうか ? ということを考えてみましょう。当たり前の話しですが、人の血液の量はいつも一定で、体重の約13分の1、約7-8%だと言われています。脳が興奮状態にあると、そのうちに脳に行く血液が多くなり、脳が鎮静化していると、脳への血液量は少なくなります。ですので、脳に行く血液量を減らすには、脳から身体の他の部分へ血液を流してやればいいわけです。
そのためには、ストレッチ体操がとても役に立つわけです。それでは、次回からは、効果的なストレッチ体操のやり方をご紹介していきましょう。

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神戸北ストレス科学研究所

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