前回の(その45)では、睡眠薬とストレッチ体操についてご紹介しました。このタイトルだけをみていますと、認知行動療法とは何ら関係がないようなテーマのように思われるかもしれません。しかし、認知行動療法は、いろいろな角度から関係してきますので、しばらくの間、お付き合いください。といいますのは、認知行動療法は、その名前の通りに、「認知」と「行動」とに関係する治療法ですので、私たちが日ごろ、どのように考えて、どのように行動しているかという点は根本的で基本的な観点になるからです。
さて、前回では、ストレッチ体操が睡眠に効果がある、というお話しを致しました。多くの方々は、睡眠とストレッチ体操とが、どういうわけで関係してくるんだいと、疑問に思われることでしょう。そのことについてもう少し詳しくご説明しましょう。
まず第一に、睡眠とストレッチ体操とが関係している、という事実に目を向けてみましょう。認知行動療法は、上に書きましたが、「認知=考え方」の治療法ですので、まず、ご自身の考え方について、見直してみなければなりません。
はなから、「睡眠とストレッチ体操とは関係がない !! 」、と考えておられるのでしたら、まずは、その考え方を見直すことから始めます。「ひょっとすると、睡眠とストレッチ体操は関係があるかもしれないぞ ?? 」、と思ってみましょう。認知行動療法をある人に適用する時には、まずは、その人に対して、「認知行動療法をしてみますか ? 」、と導入部分の質問をします。認知行動療法について、受け入れてもらえない人に対しては、いくらこの療法を適用しても効果が期待できませんので、この導入部分は、とても重要な段階になります。
さて、これで、あなたは、「睡眠障害に対して、ストレッチ体操をすることが効果がある」、という前提条件を受け入れたことになります。ここまでの準備ができましたら、具体的な方法に入っていきます。
それでは、次回では、ストレッチ体操を実際に説明していきましょう。
