前回の(その26)では、ストレスと活性酸素について考えていました。今回も、もう少し活性酸素について検討してみましょう。皆さまもよくご存知のように、活性酸素は、私たちの身体の中では、絶えず、発生しています。そして、この20年くらいの間に、活性酸素に関する医学的な研究が進んできています。活性酸素は、日ごろの生活の中で、ストレスを感じると発生します。そして、研究者やお医者さんによっては、活性酸素は、万病の原因になりえる、ということを言う人もいます。
それくらい、重要な物質ですが、残念ながら、私たちはひごろ、この活性酸素をうまく処理できておりません。うまく処理できない、その原因の大きな一つは、『直接的に、活性酸素の害を感じたり、体験できない』、ということにあるではないでしょうか ?
たとえば、ガンや糖尿病も、活性酸素が原因の一つだと考えられていますが、もしも、ある人が糖尿病になったとしたら、『自分は、酒をたくさん飲むから、糖尿病になってしまったのではないか ? 』、と考えるでしょう。また、他の人は、『いつも甘いものをよく食べていたから、糖尿病になったに違いない』、と結論付けるかもしれません。
このように考え方は、今までの医学常識に基づいての判断ですので、いつまで経っても、新しい知識が入り込む余地がありません。ので、その結果、お医者さんで、糖尿病の診断を受けて、クスリを処方されて、長い間、治療に通院することになります。
しかしここで、少し見方を変えて、糖尿病の根本的な原因は何か、ということを考えてみますと、いろいろな知見が見えてくることが分かります。その一つが、活性酸素との関係です。
それでは、次回ももう少し、この問題を考えていきましょう。
