睡眠障害(不眠症)について(その14)

前回の(その13)からは、自律訓練法についてご紹介しています。自律訓練法は、もともととは、ストレスと関係が深い病気、いわゆる、ストレス病(心身症)の治療に使われていた方法ですが、現在では、幅広く、いろいろな目的で適用されています。その目的の一つが、睡眠の改善のためです。
睡眠障害の大きな原因の一つには、脳の緊張がありますので、自律訓練法で脳をリラックスさせることを練習するわけです。前回ではまず、横になって寝ていて、深い腹式呼吸をして身体をリラックスさせることから始めました。次には、まず、ご自分の利き腕に意識を向けます。ここでは、利き腕が『右腕』だということで進めていきましょう。
その利き腕、右腕になんとなく、かるーーく意識を向けます。この時の『かるーく』という感覚が、自律訓練法ではとても大事な感覚になります。つまり、右腕に、『ぎゅーーーっと』と意識を向けるのではなくて、かるーーく意識を向けるのです。これは何を意味しているかと言いますと、脳をなるべく使わないで、身体を動かすということを意味しています。そうすることによって、脳を休めていくわけです。言い換えますと、脳を自由にしてあげるわけです。
次のステップでは、その右腕から、すーーーっと力を抜くようなイメージをします。このイメージをする、というのも自律訓練法の一つの特徴的なやり方で、自分の身体で、力を抜こう、力を抜こうという意識をしないで、右腕の筋肉を充分に緩めておいて、あとは、右腕から力が抜けて、重たい感じがするなあ、というように、イメージをするわけです。
このあたりの感覚的なやり方は、慣れるまでは何となくやりにくいのですが、じょじょになれていくと、そういう感覚が分かるようになってきますので、取り敢えずは、前に進めていくことにしましょう。

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神戸北ストレス科学研究所

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