認知行動療法について(その35)

前回の(その34)では、男性の職場の異動をテーマとして考えてみました。今回は、若い女性が経験する可能性がある、妊娠⇒出産の時の心理的なことを考えてみましょう。ある若い女性が妊娠して、出産の予定があると仮定しましょう。
この時に、よくみられるのが、『妊娠に伴う精神的、心理的な不調』です。このような場合には、精神的な悩みをかかりつけの産婦人科のお医者さんに相談しても、なかなか適切な指導を受けることが出来ないことが多いようです。特に、男性の産婦人科のお医者さんは、患者さんの気持ちを理解できないことも多いようです。
このような場合には、認知行動療法的なやり方を知っていると、すごく役立ちますので、周りの人や、友人知人がアドバイスをしてあげるといいでしょう。
かりに、これから、出産するための産婦人科を探さなければならないとしたら、まずは、どこにしようかと悩むことになります。体調が悪くなると、不安感も強くなりますので、今まで普通には感じていなかったことまで、心配になったりします。
このような場合には、身近な人に相談することも一つの解決法ですが、ほんとうに悩んだりしていると、相談することも気が引けたり、消極的になってしまうことがあります。そうしていると、一つの不安なことが、ますます大きく広がって、不安が次から次へと大きくなります。つまり、『不安感の負のスパイラル』に入ってしまいます。このような場合には、誰か相談できる人を見つけて、早いうちに相談することが役立ちますが、それが出来ないことが多いので、自分の力で解決していけると一番良いのです。そのためには、日ごろから、そういうことを想定して心構えをしておくのがいいでしょう。問題は、そういうことが出来ない場合です。
次回は、自分でできる認知行動療法的なやり方について考えてみましょう。

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神戸北ストレス科学研究所

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