睡眠障害(不眠症)について(その11)

前回の(その10)では、ストレスを解消して、眠りやすい心と身体をつくる方法について考えてみました。どなたもご経験をお持ちだと思いますが、イライラした後とか、考え事が多い時には、なかなか眠ることができません。睡眠障害になる大きな原因の一つです。
そういう時に眠れない理由の一つには、脳が興奮した状態である、ということが考えられます。よく言われるたとえ話しで、『羊が一匹、二匹、三匹、・・・・』、と数えていると、そのうちに眠たくなるよ、というやり方が紹介されたりします。たしかに、これも一つのいい方法ですが、このやり方だけでは、脳の興奮状態はおさまらないでしょう。逆に、数えることに集中しすぎて、かえって、目が冴えてしまいそうです。そういう私も、かつて、睡眠障害になった時に、この方法も試してみましたが、そう簡単に効果は表れませんでしたね。
よく考えてみますと、脳が興奮状態にあるということは、脳に血液が多く集まっている状態である、と考えられますので、この脳の血流を他の身体の部分に流してやれば、脳自体にいく血液が少なくなって、眠たくなるのは予想されます。
そういう目的のためには、身体を動かすとか、ストレッチをして、筋肉を柔らかくして、筋肉に血液が流れやすくすることが効果があります。特に、ストレッチは、睡眠との関係はあまり知られていませんが、理論的にも、私の経験からも、睡眠を良くするのには、すごく効果があります。
その場合のやり方ですが、ただ単に体操をしたり、ストレッチをするだけでは不十分です。注意するべきことは、『ストレッチをしていることだけに集中する』、ということです。ストレッチに集中することで、日中のいろいろな悩み事や、気になることから、注意をそらすことが出来るのです。
この方法は、かなり効果がありますので、ぜひ一度、試してみて下さい。
ストレッチをする時間は、夜眠る前にお風呂に入ってから、床につく前の1時間か30分前には終わるようにして実践しましょう。ストレッチをしている時間は、20~30分はするようにしましょう。

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神戸北ストレス科学研究所

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