認知行動療法について(その34)

前回の(その33)では、新しい職場でわからないことがあるのて、隣の同僚に質問したら、『そんなことは自分で考えたらいいだろう!!』、と冷たく反応されたという想定で考えてみました。
この時に、あなたが認知行動療法を学んでいるならば、この相手の人を、認知行動療法的に分析してみるといいのです。この隣の人の現在の心理的な状態を、あなたなりに分析することで、自分の認知行動療法への理解が強まりますし、そのことで、さらに、自分のストレスが少なくなることが期待できます。
この隣の人は、(1)もともとが、人に対して不親切なタイプの人なのか ? (2)たまたま、今日は、そういう態度に出たのか ? (3)この隣の人は、初対面の人には、そういう接し方をする人だが、付き合っていくうちには、また、違った人格を表す人なのではないか ? (4)隣の人は意地が悪い人で、冷たくあしらったら、相手はどのように反応するかを試していた、などと、いくつかのことが想定できますね。
そして、このような場合には、その想定できる項目が多いほど、自分の選択肢が増えますので、ストレスを少なくするのに役に立ちます。
結局は、あなたは当分は自分で仕事をやりくりしておいて、しばらくは、隣の人のやり方を観察してみよう、と考えると、自分の気持ちも落ち着いてくると思います。
認知行動療法は、このように、自分の選択肢をいかに増やしておくか、ということが、解決の大きな手助けになってきます。
このように、選択肢を増やしておくということは、毎日毎日、何回も何回も繰り返して練習をすれば、うまくできるようになっていきますので、ぜひ、試してみて下さい。
それでは次回は、他の事例で考えてみましょう。

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神戸北ストレス科学研究所

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