ストレスについて(その17)

前回の(その16)では、自律神経失調について考えました。今回も同じように考えてみましょう。皆さまもよくご存知のように、ストレスが自律神経を乱すということは、よく知られています。でしたら、ストレスは何でもかんでも、自律神経を乱すのか、といえば、けっしてそうではありません。
以前の説明で、ストレスにも、私たちに与える影響力が、いろいろと違うことを知りました。ストレスでも、私たちに大きな影響を及ぼすものもありますし、それほど、大きな影響を及ぼさない程度のストレスもあります。
しかしながら、私たちが日ごろ生活している間は、ストレスをなくしたり、ストレスがない世界に住むということは、まず、あり得ません。ですので、ストレスと感じるか、ストレスと感じないかは、ある意味では、考えても意味がない、ということになりかねません。
それよりは、『ストレスがあっても、その影響をいかにして少なくするか』、について考えるのが現実的でしょうね。そして、そのための方法がいくつか知られていますので、今回からは、その方法について考えてみましょう。
まずよく使われる方法は、『リラクセーション法』です。これは皆さまもよくご存知の通りです。ヨガをしたり、ストレッチ体操をしたり、筋肉を緩めるための弛緩法をしたり、呼吸法をしたり、いろいろと知られています。
ただし、ここで気を付けたいのは、ストレス解消のために、たとえば、親しいお友達とランチをして、ウサを晴らすとか、好きな趣味に打ち込んで、嫌なことを忘れるとかいうのは、ストレス解消にはならないことを知っていただきたいと思います。この方法は、いわば、気分転換にすぎませんので、そのことが終わってしまえば、また元の木阿弥で、ストレスを感じてしまいます。
ストレスは、脳が感じていますので、脳がリラックスしないことには、ストレス解消にはならないのです。それでは、次回では、もう少し、脳のリラクセーションという面から、ストレス解消法を考えてみましょう。

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神戸北ストレス科学研究所

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