前回の(その27)では、新しい職場での人間関係について考えてみました。今回は、仕事について考えてみましょう。
新しい職場に異動になったあなたは、今までとは違った職場ですので、なにか、まったく新しい仕事につかされるのではないかな、と心配しています。もともと、物事にあまり積極的な心で接することがないあなたですので、新しい仕事も心配のタネです。認知行動療法では、自分の性格を知っておくことは、とても役に立ちます。
反対に、新しいことには、何でも、積極的に、前向きに取り組もう、と考えるタイプでしたら、あまり心配はありません。しかし、あなたは、どちらかと言えば、消極的なタイプですので、このような場合には、慎重にならざるをえません。それでは、このような場合には、どのように対処すればいいのでしょうか ?
まずは、次のように考えてみましょう。認知行動療法では以下のように進めていきます。
『1』新しい職場で、どんな仕事を任せられるかはわからないが、分からなかったらわからないで、上司なり、同僚に相談したり、教えてもらったりすれば、なんとかなるだろう、と考える。
『2』新しい仕事と言っても、同じ会社の中での仕事だから、どこか、似たところがあるはずだから、あまり心配しないでおこう。
『3』出来るだけのことをして、どうしてもわからなくて、仕事ができなかったら、正直に、〖申し訳ありませんが、この仕事は私には合いません〗、と言って変えてもらおう。
というように、認知行動療法では、前もって、対応するための対策を立てておくのも、一つの方法ですね。
それでは、次回は、どういう展開になるかをみていきましょう。