認知行動療法について(その27)

前回の(その26)では、自分が環境の変化に弱いタイプである、と自覚しているときのことを考えました。この場合に真っ先にするべきことは、『この出来事をどのように乗り切ろうか ? 』、と作戦を練ることです。いい作戦が作れれば、あとは、その作戦にのっとって、毎日を過ごせばいいわけですから、気分的にもすごくラクになります。
問題は、作戦をどういうように立てるかです。この時に、認知行動療法的な発想が大いに役に立つことになります。
ます考えるべきことは、今、どういうことがおきているかを、冷静に見つめ直すことです。この場合には、『新しい部署に異動になって、これから、どうすればいいか、わからない』、という状況ですが、新しい部署は、どんな部署なんでしょうか ?
たとえば、自分はこれまで知らなかったけれど、今までの部署と何か、共通点はないか、と考えてみますと、仕事の内容の一部が、これまでいた部署と交流がある、ということがあるかもしれません ?
新しい部署には、どんな人がいるか不安だったとしたら、ひょっとして、ずっと以前に、同じ部署で働いたことがある人がいるかもしれません。
新しい部署の上司が、きびしい人だったらどうしようと思っているなら、どのくらいきびしいかを見届けてやろう、と覚悟を決めるのも一つのやり方でしょう。またはその反対に、きびしい人には、何でもかんでも、ハイハイ、と言って波風を立てないように対処しよう、と考えるのもいいでしょう。
ようは、自分の性格を知ったうえで、対応策を考えていくというのが、一番、ストレスを感じなくてすむ方法になるでしょう。
それでは、次回は、仕事そのものについての対応策を考えてみましょう。

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神戸北ストレス科学研究所

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