睡眠障害(不眠症)について(その6)

前回の(その5)では、うつ病などの病気の前兆となる睡眠障害とはどんなものかを考えましょう、ということにしました。睡眠というのは、私たちの脳の状態を非常によく表している要素の一つです。
と言いますのは、睡眠とか、食欲とか、性欲とか、やる気のあるなしは、脳の本来持っている働きによるものですので、睡眠が悪いというのは、脳の本来の働きがどこか、調子が悪くなっている証拠である、と考えられるのです。
それでは、どのような具合の悪いことがおきるのでしょうか ?
たとえば、夜になっても、なかなか、寝付けない、というのは、よくあるケースです。身体は疲れていて、早く眠りたいのだけど、目がさえてしまって眠れない、というケースです。この場合には、精神的に疲れている、脳が興奮状態になっているので、眠れない、ということになります。この種の睡眠障害は、よくあるパターンですが、このような状態が何週間も続くとなると、うつ病などの病気の予兆と考えているほうが間違いがないでしょう。何かのストレスが大きく脳を緊張させているために、睡眠に必要な脳の条件が満たされていないから、睡眠障害になっていると考えられます。
または、眠れてはいるが、悪夢をよくみる、というのも、睡眠状態としては、あまり、よくありません。この場合には、寝ている間も、起きている時間の間の興奮状態が、そのまま、脳に持ち越されていて、脳が充分に休息していない、と考えられます。同じように、他に原因となる病気がないのに、寝汗をかく場合も要注意です。
さらに、夜になると寝付けるけれども、夜中に何回も目が覚めてしまう、というのも、睡眠の質を悪くしますので、何週間も続く時には要注意ですね。
それでは、このような状態が長く続く時には、どうしたらいいのかについて、次回では考えてみましょう。

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神戸北ストレス科学研究所

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