ストレスについて(その14)

前回の(その13)では、ストレスと関連の深い病気をみてみましたが、今回は、その病気の特徴について考えてみましょう。前回リストアップした病気が、全部、すべてがストレスが原因であるというわけではありません。
そうではなくて、ストレスが大きな要因を占めている、という意味です。感染症や、食中毒のように、明らかに原因が特定できる病気は、そんなには多くはありません。ほとんどの病気の原因は、いくつかの要因が複雑に絡み合って発症します。ですので、その原因を特定することは、なかなか、容易ではありません。
それでは、ストレス病と他の病気を見分けるのに、いい手立てはないのか、と考えてみますと、ひとつ、大きなヒントになることがあります。
それは、ストレス病になる場合には、いくつかの病気を併発している場合が多い、ということです。
反対に、たとえば、ガンを考えてみますと、同じ人が、何か所もの臓器に、ガンを発症することはあまり多くはありません。風邪をひく時にも、風邪もひいているし、蕁麻疹も出てくる、というのも多くはないでしょう。
ところが、ストレス病の場合には、頭が痛いし、おなかの調子も悪いし、腰も痛いし、夜はよく眠れないし、というように、いくつかの症状が、同時かまたは、短い期間に現れることが多いのです。
それは、ストレス病の原因に、自律神経が深く関係していますので、自律神経は、身体全体に張り巡らされていて、多くの組織に影響を及ぼしているからです。ですので、症状がいくつあるかをみてみれば、ストレス病か他の病気かが、ある程度は推測ができます。それでは次回は、具体的な病気を例にとって、対策を考えてみまことに致しましょう。

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神戸北ストレス科学研究所

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