認知行動療法について(その25)

前回の(その24)では、新しい職場に異動になったあなたが、仕事の内容もわからず、くわえて、周りの人に相談も出来ない、という状況を想定しました。それでは、こういう時には、どのように対処していくのがいいのでしょうか ?
まずは、今の現状をしっかりと分析して、ただしく、理解することから始めましょう。この時に大事なことは、『何が、自分にとって問題なのか ? 』、ということを確実に整理して、把握することです、問題の本質が何であるか ? が分からないことには、問題をうまく処理することができません。
ということで、現在の状況の分析から始めてみましょう。まず、あらためて、事実関係を整理してみましょう。
【1】自分が、新しい部署に異動になった。
【2】新しい部署での仕事のやり方や、人間関係が分からないので、すごく不安になった。周りの人たちに、助けを求めることも出来そうにない。
【3】このような状況なので、これから先、うまく仕事をしていけるだろうか、と自信をなくしている。
【4】もしかしたら、この会社を辞めなければならなくなるかもしれない。
このように、現在の状況をまとめることから、認知行動療法のトレーニングを始めます。この場合には、あなたの問題点は、上の【1】と、【2】と、【3】と、【4】から、整理して、問題点を確定していきます。
このような状況に置かれますと、多くの場合には、【1】、【2】、【3】、【4】のすべてが、自分にとっての問題点のように考えてしまいます。そうすると、問題が多くて、『もうどうしようもない。私はもうダメだ!! 救いようがない!!』、という雰囲気に包まれて、絶望的になってしまうのです。
それでは、次回からは、認知行動療法のやり方で、一つずつ、問題をみていきましょう。

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神戸北ストレス科学研究所

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