睡眠障害(不眠症)について(その5)

前回の(その4)では、睡眠に悪影響を及ぼす要因について考えてみました。じつは、日ごろの生活の中で、睡眠に悪影響を及ぼすことはたくさんあります。しかし、私たちは案外、そのことに気付いていない場合が多いのです。
皆さまは、睡眠を良くするために、日ごろ、どんなことをしておられますか ?
たとえば、夜はなるべく決まった時間に寝るようにして、朝は、決まった時間に起きるようにしている。とか、なるべく、適度に身体を疲れさせて、眠りやすいようにしている。とか、寝る前は、出来るだけストレスになるようなことはしないようにしている。とか、いろいろと工夫をしておられることでしょう。
そして、そういう努力がうまく実を結んで、睡眠がよくなれば、もう、言うことはありません。うまくいってますね。
ところが、じつは、それくらいのことでは、睡眠状態が良くならない場合が問題なのです。そして、もう一つ大きな問題は、睡眠が悪くなるということが、他のいろいろなストレス病の前兆になっていることが多い、という事実なのです。
たとえば、うつ病になる場合には、いきなりうつ症状が現れるのではなくて、まずは、よく眠れない、という予兆から始まることが、圧倒的に多いのです。
そして、その『よく眠れない』ということが、『うつ病の前兆になりえる』、ということに気付かないことが問題なのです。
たとえば、よく眠れない日が数日続いて、そのあとは、また、よく眠れるようになって、何の問題もなかった、というのは、ただ単に、一時的に不眠になっていた、ということですので、なんら問題はありません。
それでは、問題になるような不眠とは、どういうような不眠なのか、次回から考えてみましょう。

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神戸北ストレス科学研究所

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