前回の(その6)では、うつ病の予兆となる身体の症状についてお話ししました。うつ病になってしまう前には、いろいろな症状が現れることがすごく多いので、その予兆に気がつけば、本当にうつ病になるのを、ある程度は防ぐことも不可能ではありません。
予兆として、ます、現れやすいのは、なんと言っても、『睡眠障害-不眠症』でしょう。『睡眠障害-不眠症』といっても、いろいろな症状があります。
『1』寝つきが悪い。夜、お布団に入っても、なかなか、寝付けない場合です。ひどい時には、夜が明けるまで、もんもんとして眠れない、という人もいます。
『2』一度は寝付くことが出来るが、途中で目が覚めてしまう。この場合には、途中で目が覚めても、すぐにまた、寝付ける場合もありますか、一度目が覚めてしまうと、その後ではなかなか、寝付けないという場合もあります。時によっては、夜が明けるまで、寝付けずに、ずっとおきている、ということもあります。
『3』眠りの質が悪い場合です。たとえば、寝ている間じゅう、悪夢を見ているとか、寝てはいるが、眠りが浅くて、朝目が覚めても、眠っていたのかおきていたのか、わからないくらいに眠りの質が悪い、という場合です。
このような症状が現れてきたら、ますは、何か大きなストレスがかかっているのではないか、と疑って、自分の生活を見直すきっかけにすることが大切です。ここで、自分のストレス状態を適切に見直して、無理なことをしているのであれば、適切に対処しておくという態度がすごく重要です。
よくあることですが、睡眠が悪くなると、病院の『睡眠外来』という科で診てもらうことがありますが、『睡眠外来』という科は、あくまでもお医者さんの治療ですので、多くの場合には、『睡眠薬での治療』になります。ですので、『睡眠障害-不眠症』を『睡眠薬』で治したいと思う人は、『睡眠外来』は適切な選択肢ですが、『睡眠障害-不眠症』を、薬は使わないで、自分の力で治したいと考える人は、『睡眠外来』には行かないで、自分で治すための他の方法を選ぶべきだと思います。
それでは、『睡眠障害-不眠症』を自分で治すにはどうしたらいいかについて、次回からは、『睡眠障害-不眠症』という項目についても、並行してご説明しましょう。
