私のホームページのこのブログでは、『認知行動療法』の説明と、それに深い関係がある『ストレス』について、別々に並行してブログを進めています。
『ストレス』に関するこのブログでは、前回は、ストレスには種類があって、私たちの健康になんの害もないストレスと、健康に大きな影響を与えるストレスがあることを説明いたしました。
これまでに、ストレスについてはいろいろと研究されてきました。その中でもよく知られているのが、アメリカのホームズ(Holmes)という人のグループの研究です。
ホームズは、1968年にアメリカ人のストレスと健康についての調査をして発表しました。それによりますと、『結婚した時のストレスを50とした時』に、『配偶者の死は、100』、『離婚は73』、『転職は36』、『上司とのトラブルは23』、『仕事上の条件が変わるは20』、としています。『結婚』というおめでたい出来事も、人生の出来事としては、ストレスになるということです。つまり、いいことも悪いことも、ストレスの基になりうるわけです。
そして、興味深いことに、ホームズは、上のストレス項目が何点か重なることによって、数年後には、病気の発症と深い関係があることを統計的に調査しました。ということは、ストレスになるようなことを経験したら、そのあとでは、健康を害する可能性があると考えて、生活をコントロールする必要がある、ということです。
次回では、ストレスのコントロールの方法について考えてみましょう。
