認知行動療法について(その9)

前回の(その8)では、『主人はいい加減なところがあるので、後片付けをしてくれていないかもしれない』、と初めから考えていたら、そんなにも腹が立たなかったかもしれない、というお話しをしました。
このように、私たちは、『期待を裏切られた時には、腹が立ったり、怒ったりします』。では、それをどのようにすれば避けられるのか、ということを考えれば、腹が立たなくなり、怒ることも少なくなります。そうして、私たちのストレスが少なくなってきます。
このように、一つの出来事に対する、ある人の対応の仕方には、ある一定の法則のようなもの、つまり、いつも決まったやり方があるので、その決まったやり方を知ることが出来れば、ストレスを回避できるであろう、と考えて対処していくのが、認知行動療法の基本的な考え方です。
今回の台所の後片付けの話題では、『奥さんが、ご主人に対して、後片付けをしてくれなくてはダメだ!!』、という考えをしていました。別の見方からみますと、『夫として、片付けをするべきである』、という考えです。
認知行動療法では、このように『○○すべきである』、という考え方を、『べき思考』とよんで、多くの人にみられる、思考パターンのひとつである、ととらえています。そして、このような思考パターンが見つかったら、それをトレーニングで修正していこう、と取り組んでいきます。

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